17 12 / 2010
"236 名前:(O^~^) ◆PC98xNYFTY[sage] 投稿日:2010/12/15(水) 22:27:34
「最初から最後まで一人で書いた」
この一点を持って、僕はこの小説を全肯定する。決して否定しない。
むろん完成度は低い。というか完成度なんか存在しない。
ストーリーはよくある思いつきであり、人物造形は類型的というよりもほとんど記号的であり、
文章のセンスはアドベンチャーゲームの説明文レベルであり、ギャグはだだすべりである。
大上段にふりかぶったテーマが収拾つかなくなって
「とにかく感動的に終わらせなければ」という後半の駆け足とつじつま合わせも素人特有の失敗であり、
「世の中に生きていては行けない人なんかいないと思う」というテーマをモロに台詞で言わせてしまうという最後の手段も
小説教室なら真っ赤なペンで原稿用紙にバツを書き加えられる種類の致命的欠点である。
しかし、水嶋ヒロはとにもかくにもたった一人でこれを書き、誰の手も借りずに失敗したのである。
そのことを僕は心から驚くし、賞賛するし、本当にすごいと思う。
もちろんポプラ大賞うんぬん、2000万どうこうはただのヤラセである。この作品に文学的価値など1ミリもない。
(より正確に言えば、そもそも出版社の文学賞にルールなど最初からないのだから、
電話帳が受賞しようがトイレットペーパーが2000万円を辞退しようがそんなものは出版社の勝手である)
僕がこの作品を認めるのは、水嶋ヒロが他人の手を借りず、
「なんちゃって」とか「あえてしてみたんですよ」「これは本気じゃない」などというエクスキューズにも頼らず、
真正面から本気で自分の思っている事を小説に書き、そして日本中の物笑いになり袋叩きにあったというその行為に対してである。 "
固定リンク 394リアクション